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0の裏側
数学と非数学のあいだ

著者:中沢新一+千谷慧子+三宅陽一郎

頁数:184頁

定価:2500円+税
ISBN:978-4-910108-21-6 C0010

装丁:美柑和俊
2025年3月15日発売

ロゴスとレンマを超越するあたらしい「知」のあり方

哲学的人類学者【中沢新一】と、

現代的集合論を専門とする数学者【千谷慧子】と、

数理科学が専門で東洋思想にも深い理解をしめすAI開発者【三宅陽一郎】が、

西洋的論理と東洋的思考とを行き来しながら、

「理性」と「直観」のあいだに拡がる

未開拓の「思想」の領野を切りひらく!

《「月の裏側」とは、実在しているのに見ることのできないもの(こと)を象徴する言葉である。太陽に照らされている側は見えるのに、その裏側は地球からは見えない。しかし見えないからといって、実在していないわけではない。(…)

 そこからの連想で、私たちは「0の裏側」という言い方によって、実在しているのにもかかわらず、理性で理解しつくすことのできない、数学的世界のいわば「裏側」の光景のことを表現しようとしたのである。(…)

 私たちは、お互いが得意とする表現手段を用いて、数学的世界の「裏側」への道案内の本を書いてみようと、考えるようになった。(…)》

(中沢新一「はじめに」より抜粋)

​​

【目次】

はじめに――中沢新一

 

第1章 導入――中沢新一

 

第2章 数学とレンマ学――中沢新一

 

第3章 レンマ界の集合論――千谷慧子

 

第4章 岡潔のレンマ的数学――中沢新一

 

第5章 解説――三宅陽一郎

​【著者略歴】

中沢新一(なかざわしんいち)

1950年生まれ。人類学者。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。京都大学特任教授。著書に『増補改訂 アースダイバー』(桑原武夫賞)、『カイエ・ソバージュ』(小林秀雄賞)、『チベットのモーツァルト』(サントリー学芸賞)、『森のバロック』(読売文学賞)など。

千谷慧子(ちたにさとこ)

1932年生まれ。数学者。東京大学大学院数物系研究科博士課程修了。中部大学名誉教授。著書に『講座ファジイ 第一巻 ファジイの数学的基礎』、『Global set theory」など。

三宅陽一郎(みやけよういちろう)

1975年生まれ。AI開発者。博士(工学、東京大学)。東京大学生産技術研究所特任教授。著書に『人工知能のための哲学塾』、『人工知能が「生命」になるとき』、『人工知能のうしろから世界をのぞいてみる』など。

copyright © コトニ社 kotonisha

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