

サッカー批評原論
ブラジルのホモ・ルーデンス
今福龍太(著)
頁数:240頁
予価:1900円+税
ISBN:978-4-910108-03-2 C0036
装丁:宗利淳一
2020年8月24日書店発送
政治・経済・テクノロジーの激流にのみこまれ自閉した「スポーツ」を救済する、闘争的・情熱的スポーツ文化批評
ゲームの刹那への愛が、厳格な批評と並び立つ。
遊戯的なサッカーの未踏の領野へ、不可視の祝祭のスタジアムへ!
スポーツをめぐる現実的な問題に触れながら、サッカーそしてスポーツを真に愛し、体験するための9つの原論――起源・伝播・儀礼・本能・陶酔・戦術・遊戯・時間・ファンダム――を展開。その〈理念〉と〈美学〉と〈遊び心〉を語る!
【目次】
まえがき
前半
0 序 論
1 起源論
2 伝播論
3 儀礼論
4 本能論
5 陶酔論
ハーフタイム
後半
6 陶酔論[続]
7 戦術論
8 遊戯論
9 戦術論[続]
10 ファンダム論
11 時間論
アディショナルタイム
「サッカー」が終焉する残照のなかで
フチボルの女神への帰依を誓うこと
夜の祝宴
曲がった脚の天使たち
あとがき
*『ブラジルのホモ・ルーデンス』(月曜社)の目次・書籍構成を一新。本文を改訂し、新しい論考や写真・図版を多数加えた2020年完全版。
【著者】
今福龍太(いまふくりゅうた)
文化人類学者・批評家。1955年生まれ。1980年代初頭よりメキシコ、カリブ海、アメリカ南西部、ブラジルなどに滞在し調査研究に従事。その後、国内外の大学で教鞭をとりつつ、2002年より「奄美自由大学」を主宰。サッカーやスポーツにも造詣が深く、サッカー・スポーツ関連著作に『スポーツの汀』『フットボールの新世紀』『近代スポーツのミッションは終わったか』(共著)など。そのほかの著書に『クレオール主義』『群島-世界論』『書物変身譚』『レヴィ=ストロース 夜と音楽』『ハーフ・ブリード』『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』(讀売文学賞)『小さな夜をこえて』『宮沢賢治 デクノボーの叡知』(宮沢賢治賞)『ボルヘス伝奇集 迷宮の夢見る虎』など多数。