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ワールドシネマ入門

 世界の映画監督14人が語る

 創作の秘密とテーマの探求

金子遊(著)

住本尚子(イラスト)

頁数:256頁
予価:2100円+税
ISBN:978-4-910108-02-5 C0074
装丁:大友哲郎
2020年4月1日発売

世界映画の巨匠たちは、

いかにしてテーマと出遭い、

それを創造へと結びつけるのか?

さまざまな言葉、風土、食物、ファッション、生活習慣、信仰、音楽があふれる世界映画(ワールドシネマ)。

そこは、社会問題や歴史や民族がうずまく多様な社会です。

本書は、そのコミュニティに参画するための手引きでもあります。

また、映画や映像を製作するためのモチベーションの源泉やテーマへの探求にも鋭く迫ります。

自身も映像作家である金子遊(多摩美術大学准教授)が、クリエイティブの根幹について、世界各国の巨匠や名匠14人に話を聴きました。

【対話監督一覧】

ペドロ・コスタ〈ポルトガルの世界的映画作家〉

黒沢清〈ホラーやスリラーで世界的名声を得た日本の名監督〉

トニー・ガトリフ〈ロマの血をわけたアルジェリアの名匠〉

想田和弘〈観察映画を生み出した日本を代表する記録映像作家〉

タル・ベーラ〈ハンガリーが生んだ孤高の映画マイスター〉

オタール・イオセリアーニ〈ジョージアの世界的巨匠〉

モフセン・マフマルバフ〈イランで最も人気がある名監督〉

ブリランテ・メンドーサ〈フィリピンの底辺をまなざす名匠〉

アミール・ナデリ〈世界的評価の高いイラン映画界の重鎮〉

アクタン・アリム・クバト〈キルギスの現代社会を問う名匠〉
キドラット・タヒミック〈フィリピンを代表する映画・美術作家〉

ベン・ラッセル〈アメリカの映像作家兼アーティスト兼キュレーター〉

リティ・パン〈クメール・ルージュの虐殺を、証言をもとに紐解く巨匠〉

ラヴ・ディアス〈フィリピンの怪物的映画作家〉

【目次】

まえがき

 

第1章 異文化を撮る

 1リスボンのアフリカ移民――ペドロ・コスタとの対話

  [ポルトガル&カーボ・ヴェルデ]

 2アフリカの民間信仰――ベン・ラッセルとの対話

  [バヌアツ&スワジランド]

 3ウズベキスタンを旅する合作映画――黒沢清との対話

  [ウズベキスタン]

 4アメリカ社会を観察する――想田和弘との対話

  [アメリカ]

 

第2章 ユーラシア文化の多様性

 5ジプシーの人生と悲喜劇――トニー・ガトリフとの対話

  [フランス&ルーマニア]

 6ハンガリー大平原と人間存在――タル・ベーラとの対話

  [ハンガリー]

 7カフカースに響く人間讃歌――オタール・イオセリアーニとの対話

  [ジョージア]

 8キルギスの伝統と近代化――アクタン・アリム・クバトとの対話

  [キルギス]

 9動乱の中近東を見つめる――モフセン・マフマルバフとの対話

  [イラン&アフガニスタン]

 10イラン、映画監督一代記――アミール・ナデリとの対話

  [イラン]

 

第3章 東南アジアの歴史と現在

 11ポスト植民地としての群島――キドラット・タヒミックとの対話

  [フィリピン]

 12マニラのスラム街を撮る――ブリランテ・メンドーサとの対話

  [フィリピン]

 13フィリピン現代史の闇を暴く――ラヴ・ディアスとの対話

  [フィリピン]

 14クメール・ルージュと生存者の記憶――リティ・パンとの対話

  [カンボジア]

 

あとがき

​【著者/イラスト】

金子遊(かねこゆう)

映像作家、批評家。多摩美術大学准教授。アジア、中東、アフリカを旅しながら、映画とフォークロアを研究している。著書『映像の境域』(森話社)でサントリー学芸賞〈芸術・文学部門〉受賞。他の著書に『辺境のフォークロア』(河出書房新社)、『混血列島論』(フィルムアート社)、『悦楽のクリティシズム』(論創社)など。共編著に『映画で旅するイスラーム』(論創社)、『ジャン・ルーシュ』(森話社)ほか多数。

住本尚子(すみもとなおこ)

イラストレーター、映像作家。多摩美術大学版画学科卒業。誰かの生活と地続きな映画にまつわるウェブマガジン「Filmground」主宰。「Filmground」「IndieTokyo」「ドキュメンタリーマガジンneoneo」などを中心に、エッセイと映画イラストレーションを発表。インディペンデント映画やアニメーションを監督、製作している。近年は東南アジアへの旅にはまっている。

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